朝のユーヘーケア+夜の事務局会議+大阪地裁判決の行方メモ

2020年11月25日
■朝のユーヘーケア・・・託児所まで送る
★今春に比較すると想像を絶するほど楽になった!
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★託児所前で・・・上機嫌!
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■事務局会議
 いつものようにZoomで行う。
■大阪地裁判決の行方メモ
 2020年12月4日に大阪地方裁判所で判決が出るはずの大飯原発差止訴訟について、想定をしてみました。

◎大飯3.4号機差止訴訟(大阪地裁)の争点
◀争点は地震規模の「ばらつき」と地震動評価の「不確かさ」の双方の考慮▶

1.経過
■2012年6月12日➡提訴
■2015年9月11日➡ 原告準(12)で「追加主張」としてはじめてばらつき問題
を定式化。
■2020年1月30日(進行協議)➡裁判長が指摘。「原告のように少なくとも「ばらつき」=標準偏差を考慮すべき。
■2020年4月24日➡国は第33準備書面提出(5月12日付)。標準偏差を考慮したものの、現行の「不確かさ」考慮せず。
■2020年9月16日結審。
■2020年12月4日判決!

2.今年1月30日の裁判長の指摘
 地震動審査ガイド Ⅰ.3.2.3 震源特性パラメータの設定(2)では以下のように規定されている。

①震源モデルの長さ又は面積、あるいは1回の活動による変位量と地震規模を関連づける経験式を用いて地震規模を設定する場合には、経験式の適用範囲が十分に検討されていることを確認する。
②その際、経験式は平均値としての地震規模を与えるものであることから、経験式が有するばらつきも考慮されている必要がある。

 2010年原子力安全委の「安全審査の手引き」には第1文はあるが第2文はなく新規制基準で新たに付加されたもの。この意味・意義を考えよ。原告準備書面(32)(2019.6.18)の主張のように、少なくとも標準偏差を考慮しても、設置許可基準規則4条3項を満たすことを被告は示すべきだ。

・設置許可基準規則第4条3項(地震による損傷の防止)
耐震重要施設は、その供用中に当該耐震重要施設に大きな影響を及ぼすおそれがある地震による加速度によって作用する地震力(以下「基準地震動による地震力」という。)に対して安全機能が損なわれるおそれがないものでなければならない。

3.標準偏差σ(シグマ)とは?
 個々のデータの平均値からの乖離の2乗を項数で除して平均した数値の平方根。かみ砕いて表現すると平均からどれくらい離れているかの度合いのこと。正規分布を示すデータでは、1×σ区間におさまる確率は約68.27%、2σ区間におさまる確率は約95.45%、3σ区間におさまる確率は約99.73%となる。
 裁判長はせめて1×σを乗じてみて、それでも安全かどうかを検討しなさいと国に命じたことになる。原子力発電所のようなひとたび事故を起こせばとんでもないことになる施設ではせめて2×σでしょう、と感じるのだが、それはおいておく。

4.国側の計算結果
現行での「不確かさ」考慮に加えて、審査ガイドの通りに地震規模の「ばらつき」を考慮すれば、現行856ガルが1150ガルとなる。基準規則4条3項(地震による損傷の防止)の確認ができない。被告は「不確かさの考慮」をはずして812ガルとした準備書面を提出。
*「不確かさ」の考慮➡現行856ガルは短周期1.5倍という不確かさを考慮した場合である。これは新潟県中越沖地震で、短周期の加速度レベルが予測に反して異常に大きくなったことを教訓として取り入れられたものである。

5.「ばらつき」と不確かさは同時に扱うべき
◆「ばらつき」
・審査ガイドのⅠ.3.2.3(2)「震源特性パラメータの設定」の第2文として新たに追加。
・「ばらつき」は、各地震の震源における客観的な個性に由来し、平均式とその基データ点との乖離の度合い、端的には標準偏差で表される。
◆短周期1.5倍の「不確かさ」
・「不確かさ」は審査ガイドの主にⅠ.3.3.3という別項目で規定。震源モデルの不確かさの中に地震規模M0のばらつきは入っていない(p.21参照)。
・短周期1.5倍ケースは、2007年7月16日の新潟県中越沖地震で起こった短周期加速度の増幅効果を考慮したもの。
★これら「ばらつき」と短周期1.5倍の「不確かさ」は、矛盾するとか背反的だとかの関係にはない。同時に扱って加速度1150ガルでの安全性を確認すべきだが、それはなされていない―裁判長要求の基準規則4条3項に違反。

6.「ばらつき」で勝訴した場合の意義
 被告は当然に控訴するでしょうか、それでも「ばらつき」が考慮されていないとの裁判所の指摘は大きな意味を持つことになる。
■原子力規制委員会に、ガイドに従ってすべての原発について、「ばらつき」を考慮して評価をやり直さなければならない。
■大飯3・4号の耐震性を少なくとも1150ガルで見直さなければならない。
■老朽美浜3号の運転再開を中止し、地震動の見直しを行う必要がある。
■高浜原発の地震動評価について見直しを行う必要がある。

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